【ソウル聯合ニュース】朝鮮半島出身者が強制労働をさせられた新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録時に日本政府が開催を表明した労働者の追悼式が24日午後、佐渡市で開かれたものの、韓国側が「合意に至るのは困難」などとして参加を見送ったことを巡り、韓国の与野党議員らは25日、政府の対応を批判した。
この日開かれた国会文化体育観光委員会の全体会議で、最大野党「共に民主党」の朴洙賢(パク・スヒョン)議員は外交部が外交上の失策を犯したことは「強い遺憾」だとし、「文化体育観光部や国家遺産庁などは日本側に強く抗議し、しっかりとした後続措置の履行を約束してほしい」と要求した。
与党「国民の力」の裵賢鎮(ペ・ヒョンジン)議員も「否定できない政府の外交的な失敗であり、無成果と言わざるを得ない」として「追悼式に政府と遺族が参加しなくなった事態に対し国民の一人として非常に惨憺(さんたん)たる気持ち」と非難した。
同委員会の委員長を務める共に民主党の田載秀(チョン・ジェス)議員は、同じく強制労働があった軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」が2015年に世界文化遺産に登録される際、日本側が強制労働被害者を記憶するための情報センターの設置を約束したにもかかわらず、履行されなかったことに言及し、「2回目の外交惨事」と述べた。
佐渡市の「あいかわ開発総合センター」で開かれた追悼式には生稲晃子外務政務官や新潟県知事、佐渡市長、民間団体の関係者ら日本側出席者のみが参加した。当初は韓国側の労働者の遺族や政府関係者らが出席する予定だったが、追悼式の名称や出席者などを巡る立場の隔たりを埋められず、韓国政府は23日に参加見送りを発表した。