韓国政府は24日、日本が主催した佐渡金山の追悼式には参加せず、翌日独自に追悼行事を行うことについて「歴史問題で日本側と妥協しないという政府の確固たる意思の表現」と説明した。
韓国外交部(省に相当)は同日記者団に配布したプレスリリースで上記のように伝えた上で「この原則に基づいて韓日双方の利益に合致する両国関係発展に向け引き続き努力していきたい」との考えも示した。佐渡島での追悼式を巡っては韓日両国で意見の一致が見られなかったが、その一方で韓日関係発展への意思は改めて表明した形だ。
日本の新潟県佐渡市で24日に開催された追悼式は、今年7月に佐渡金山を世界文化遺産に登録する際、韓国側の同意を得るためとして、ユネスコ(国連教育科学文化機構)世界遺産委員会が日本側に毎年の現地での開催を求めたもので、今回日本側がこれに応じて開催に至った。
当初韓国政府と遺族は追悼式に出席する予定だったが、日本政府代表となった外務省の生稲晃子政務官がかつて靖国神社に参拝した経歴があることから、追悼式を巡って両国の意見が対立した。その結果、韓国側は前日になって不参加を決めた。
すでに日本に到着していた韓国政府関係者と遺族ら9人は25日午前9時、佐渡金山近くの朝鮮人寄宿舎だった「第四相愛寮」跡地で別に追悼式を執り行う。この行事には朴喆熙(パク・チョルヒ)駐日大使も出席する予定だ。
チェ・ジヒ記者