忠清北道清州市と世宗市周辺で、無人店舗のレジをハンマーで破壊するなどの手口で現金を盗んでいた犯行グループ4人が韓国警察に検挙された。
韓国警察庁のユーチューブチャンネルには18日「いきなりハンマーで? 無人レジを強制開放」と題する動画がアップされた。無人コンビニでの窃盗事件を撮影した防犯カメラの内容だ。動画には、1人の男が深夜3時ごろ無人コンビニのレジを破壊し、現金を奪う様子が映っている。この男はコンビニに入った直後、レジ前に設置されていた防犯カメラを逆方向に向け、犯行の邪魔にならないようレジ周辺を片づけていた。しかしこの様子はレジの後ろ側の防犯カメラに全て映っていた。
男はレジを無理やりこじ開けようとした。最初は手でレジを開けようとしたが、開かなかったため準備していた道具を使った。何度か試みたがレジは簡単には開かなかった。諦めたように男は店の外に出たが、しばらくするとハンマーを手にコンビニに戻ってきた。男はレジをハンマーでたたき、7分でロックを外した。そしてレジを開けると現金を奪って現場を離れた。
警察の調べによると、この男を含め容疑者4人は清州市や世宗市周辺で、無人店舗だけを狙って11回にわたって現金190万ウォン(21万2000円)を盗んでいたことが分かった。犯行中に現金レジ12台を破壊したが、これによる財産被害は1000万ウォン相当だという。警察は周辺の防犯カメラ映像を分析して容疑者らの人相や着衣を特定し、さらなる証拠収集を経て事件から三日後に容疑者4人を全員検挙した。
警察庁によると、昨年の無人店舗での窃盗発生件数は1万847件に達する。関連の統計が始まった2021年(3-12月)の3514件と比べ、2年で3倍以上増えた。被害額が少なかったという理由で警察に通報しないケースもあるため、実際の無人店舗での窃盗被害件数はさらに多いとみられる。
イ・ヘジン記者