ただし、英米圏から出ている「男女選手同一賃金」を要求しているのではないとも話す。池笑然は「決して男子同様の年俸にしてほしいというわけではない。それが欲であることは私も知っている。リーグでも、代表チームでも、基本的に整備すべき枠組みは整備しなければならないということだ」と説明した。
また、「WKリーグとイングランド・ウィメンズ・スーパーリーグ(WSL)は同時期にスタートしたが、今では雲泥の差だ。変化の時期を逃したような気もする。それでも前進しなければならないという思いから、選手協会などが努力しているのだ。韓国では皆、女子サッカーは『うまく行かない事業だ』と言っているが、『やってみるに値する事業』に認識を変えたい」と語った。WKリーグは2009年、WSLは2010年に創立された。大韓サッカー協会の傘下機関である韓国女子サッカー連盟が運営するWKリーグと違い、WSLは創立当初からイングランドサッカー協会(FA)が直接責任を持って運営する中で急成長を遂げた。
韓国プロサッカー選手協会では女子選手たちの待遇を改善するため、今月14日にソウル市江南区にあるザ・リバーサイド・ホテルのノベラ・ホールで独自の授賞式を開催した。同じ日に2024シーズンの女子実業サッカーWKリーグの授賞式を開き、ベスト11や最優秀選手(MVP)などを選定した。
池笑然は韓国女子サッカー代表チームのトップ選手だ。2011年に日本のINAC神戸レオネッサに入団した。そして、2014年から英チェルシーFCウィメンで8年間活躍し、2017年にはイングランド1部リーグのWSL優勝と2021年欧州ウィメンズ・チャンピオンズ・リーグ優勝などに貢献した。2022年には水原FCウィメンに合流し、韓国女子実業サッカーWKリーグも経験した。そして今年、世界最高の舞台とされる米女子プロサッカー(NWSL)のシアトル・レインFCに入団した。
チェ・ヘスン記者