20回かんで一定の時間に食事…胃腸を支える規則

 年齢を重ねるにつれて消化がうまくできず、いつも胃がもたれている人が多い。つらい人生を支えてくれた体内のおひつ、まさに胃腸も長年使うと形態や機能が老化する。

 胃の粘膜は消化酵素や胃酸を分泌し、胃を保護する役割を果たすが、年齢を重ねると粘膜が薄くなり、消化液の分泌量が減少し、胃の粘膜が損傷しやすくなり、胃炎や消化不良になりやすくなる。栄養素を吸収する能力も低下し、たんぱく質や鉄分、ビタミンB12などの吸収が低下する恐れがある。

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 胃腸の壁を構成する平滑筋の弾力や力も減る。食べ物が胃から小腸へとゆっくり移動し、消化時間が長くなる。このような消化遅延は、胃もたれや腹部膨満感を誘発する。年齢を重ねると、胃腸が膨張する能力が低下し、過食した場合に満腹感を感じやすくなり、消化障害が発生する。

 胃腸を99歳まで生き生きと使うには、規則的な少量の食事、たんぱく質とビタミンが豊富なメニューを維持し、過食を避けなければならない。一度にたくさんの量を食べるよりも、少しの量を数回に分けて食べる方が、胃腸に負担を与えない。食事の時間を一定に維持すると、胃が規則的に消化液を分泌し、胃腸のリズムが一定になり、消化に役立つ。朝食、昼食、夕食の三食を一定の時間に食べるのがよい。

 年齢を重ねるほど、消化のよい食べ物を選択するのがよい(図表参照)。食べ物に火を通し、温かくして食べると消化がよくなる。水を十分に飲んで消化を助け、胃液がよく分泌されるようにしなければならない。食事中に水を適度に飲むのがよい。

 食べ物をよくかんでゆっくり食べると、胃腸への負担が減り、消化を助ける。常に20回以上かむことを習慣化すれば、消化の過程がよりいっそう円滑になる。食事の後に軽く散歩をして、消化を促進することをオススメする。

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