飲酒当て逃げ事故を起こしたトロット(韓国演歌)の人気歌手キム・ホジュン被告(33)が裁判所で実刑判決を受けた。
ソウル中央地裁刑事第26部単独(チェ・ミンヘ裁判長)は13日、特定犯罪加重処罰法上の危険運転致傷・逃走致傷、道路交通法上の事故後未措置などで逮捕・起訴されたキム・ホジュン被告に懲役2年6カ月の実刑判決を言い渡した。
チェ・ミンヘ裁判長はキム・ホジュン被告を「自身の犯行を他人に身代わりになるよう言って収拾させ、捜査に備え虚偽の通話内容を残した。初動捜査において混乱を招き、警察の捜査力もかなり浪費された」と叱責(しっせき)した。
そして、「逃走先のモーテルに入室する前にビールを購入するなど、成人として自身が犯した過ちにわずかでも罪悪感を抱いたのかどうか疑問だ」と指摘した。
キム・ホジュン被告は今年5月9日夜11時44分ごろ、ソウル市江南区の狎鴎亭路で飲酒運転中にセンターラインを越えてタクシーと衝突したが逃走し、マネージャーに身代わり出頭させた容疑で逮捕・起訴された。
キム・ホジュン被告は事故10日後に犯行を認め、警察も飲酒運転容疑を適用して送検した。 ところが、検察は「逆推算だけでアルコール検査の数値を確定するのは難しい」として飲酒運転容疑を除外した。
国会法制司法委員会では今月8日、キム・ホジュン被告の類似事例(事故直後に飲酒することで事故当時に飲酒していたかどうかを測定不能にする妨害行為)を防ぐための「キム・ホジュン防止法」が通過した。14日の本会議で可決される見込みだ。
これは、アルコール検査の測定値をごまかす目的で酒を追加で飲む行為を禁止し、これに違反した場合は最長で懲役5年または2000万ウォン(約220万円)以下の罰金という内容が骨子となっている。
チョン・ジュンヨン記者