韓国造船大手ハンファオーシャン、米海軍の艦船維持・保守作業を再受注

 トランプ米次期大統領が当選直後、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との電話会談で、造船業分野での協力を求めた中、韓国造船大手のハンファオーシャンは12日、米海軍から艦船の整備・修理・分解点検(MRO)事業を再受注したと発表した。

【写真】ハンファオーシャンが修理を受注した米海軍第7艦隊所属の給油艦「ユーコン」

 同社が受注したのは、米海軍第7艦隊所属の給油艦「ユーコン」(3万1000トン)の修理事業。来年4月までに修理を終え、米海軍に引き渡される予定だ。受注金額は数百億ウォン(数十億円)とされる。同社は今年8月にも米海軍軍事支援艦「ウォーリーシラー」(4万トン級)の整備を受注し、巨済造船所で作業を進めている。今回の受注はそれに続くものだ。

 ハンファオーシャンがMROを受注した艦船はすべて非戦闘艦だ。米連邦法によって戦闘艦は原則的に米国で整備を行うことになっており、米本土に戻ることが難しい艦船についてのみ、例外的に日本などの友好国で一部整備している。収益性を高めるためには、非戦闘艦より規模がはるかに大きい戦闘艦のMRO事業を受注することが課題となる。

 ハンファオーシャンはそうした課題を念頭に置き、今年6月にハンファシステムと共同で米フィリー造船所(ペンシルべニア州)を1300億ウォンで買収した。今後は同造船所を活用し、戦闘艦MROの受注、米海軍艦船の建造も目指す計画だ。

ソン・ユジン記者

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  • ▲写真提供=ハンファオーシャン
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