学生らは前日、野球のバットや消火器などで総長室のドアを壊そうとも試みた。これに対し、出動した警察官が制止する過程で「皆さん、先生になって、後に赤ん坊を産んで育児をなさるでしょうに」と、デモとは関係のない発言を行って物議を醸す一幕もあった。
教育界では、近年ほとんど見かけなくなっていた学生らの過激なデモ方式に驚いている雰囲気だ。デモの激化によって大学の学務がまひしてしまう水準に至ると、大学側は大部分の講義をオンラインに切り替えた。金明愛(キム・ミョンエ)同徳女子大総長は12日に声明文を発表し「対話と討論の場が整えられるべき大学でこのような暴力事態が発生し、悲痛」としつつ「厳重に責任を問う予定」とコメントした。
学生らは、同徳女子大を含む四年制女子大学は韓国国内に7校しか残っていないだけに、「女性のための教育空間」としてのアイデンティティーを必ず守らなければならない―という立場だ。男子学生の入学時に発生しかねない「安全問題」も共学転換に反対する中心的な理由の一つ。2018年、同大学の大学院に教育を受けに来ていた20代の男性が、女子トイレ前で裸になって卑猥(ひわい)な行為をしている自分の姿をソーシャルメディアに投稿して問題にもなった。
12日に誠信女子大でも、来年新設される国際学部において外国人男子学生を受け入れることに抗議する学生たちのデモが起きた。誠信女子大総学生会は「女子大の存立理由を害する外国人男子学生受け入れを中止せよ」という声明文を出し、学科ジャンパーを大学本館前に脱ぎ捨てるデモを行った。
ピョ・テジュン記者