セクハラ問題で3年間資格停止の女子フィギュア李海仁(19)、大会出場可能に

 フィギュアスケート女子で韓国の看板選手だった李海仁(イ・ヘイン、19)が再び大会に出場できることになった。李海仁は海外トレーニング期間中に飲酒し、男性の後輩選手に対してセクハラ(性的嫌がらせ)をしたという理由で3年間の資格停止処分になっていたが、裁判所がこの懲戒処分の効力停止を認めたものだ。

【写真】熱演する李海仁 2023KB金融全国男女フィギュア

 ソウル東部地裁民事第21部(金政珉〈キム・ジョンミン〉裁判長)は12日、李海仁が大韓氷上(スケート)競技連盟を相手取り、「資格停止3年という懲戒処分の効力を停止してほしい」と申し立てた仮処分申請を認めた。同地裁は「連盟が懲戒理由に対する疎明を正当に行ったとは見なしがたい。懲戒処分によって選手として競技に出場できないなどの諸事情を考慮し、仮処分申請を認める」と判断した。

 これで李海仁は今月28日から京畿道議政府市内で行われる「2024全国男女フィギュアスケート会長杯ランキング大会」に出場できることになった。ただし今回、効力停止仮処分が認められたのとは別に、大韓氷上競技連盟の懲戒処分が無効かどうかを判断する訴訟は続いている。

 李海仁は今年5月、イタリアでのトレーニング中に他の選手たちと飲酒し、男性の後輩A選手に対して性的行為をしたという理由で大韓氷上競技連盟から3年間の資格停止という重い懲戒処分を受けた。異性の宿泊先に行ったA選手もけん責処分を受けた。その後、李海仁はA選手と恋人関係にあったことを示す交流サイト(SNS)のやり取りなどを証拠として提示し、「後輩に対するセクハラ行為」という判断に対して強く反論した。李海仁は「連盟の調査段階では交際事実を明らかにできなかった。恋人同士のふざけ合いや愛情表現だった」と主張して悔しさを訴えた。

 今年8月の大韓体育会スポーツ公正委員会の再審議によって懲戒処分が確定したが、李海仁は裁判所に懲戒効力停止仮処分を申し立て、今回の地裁決定により懲戒効力が一時停止されたものだ。

 李海仁は大韓体育会スポーツ公正委員会の再審議で「フィギュア選手としてではなく、一人の人間として『セクハラの犯人』というぬれぎぬを着せられたくない」としながらも、「韓国代表の海外トレーニング期間中に飲酒・交際したことを反省する。今後、一生反省して選手活動に臨む」とコメントした。しかし、同委員会は李海仁に下された連盟の懲戒処分は適切だと見なし、3年間の資格停止処分を確定した。

ヤン・スンス記者

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  • ▲2023年世界フィギュアスケート選手権で銀メダルを獲得した李海仁(イ・ヘイン)。2023年3月27日、ソウル市江西区の金浦国際空港に到着・帰国して報道陣の質問に答えた当時の写真。写真=ナム・ガンホ記者

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