【ソウル聯合ニュース】韓国の女子フィギュアスケート選手の李海仁(イ・ヘイン、19)が年下の男子選手にセクハラ行為をしたとして大韓氷上(スケート)競技連盟から3年間の資格停止処分を受けた問題で、ソウル東部地裁は12日、李が申し立てていた処分の効力停止を求める仮処分を認めた。
李は今年8月に受けた3年間の資格停止処分を不服とし、処分の効力停止を求める仮処分を地裁に申し立てていた。
仮処分が決定したことで、選手資格を一時的に回復した李は28日から京畿道で開かれる「全国男女フィギュアスケート会長杯ランキング大会」に出場する計画だ。
処分を不服として連盟などを提訴した訴訟は進行中だ。
李は今年5月、イタリアで行われたフィギュアスケート韓国代表の合宿中に宿舎で飲酒し、後輩選手と性的行為を行ったとされる。
連盟は調査を経て、李が飲酒し後輩選手にセクハラ行為をしたとして3年間の資格停止とする懲戒処分を下した。未成年の後輩選手については異性の宿舎を訪れたことが強化訓練の規定違反に当たると判断し、けん責処分とした。
その後、李は自身と後輩が交際していたことを示すSNS(交流サイト)の投稿などを証拠に挙げ、セクハラ行為との判断に反論した。
スポーツ公正委員会の審議では、フィギュア選手としてではなく、ひとりの人間としてセクハラ犯という冤罪(えんざい)を晴らしたいと述べていた。