韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘で、文・前大統領の収賄疑惑の中心的な参考人であるムン・ダヘ氏が、検察側の提案した事情聴取方法を全て拒否したことが確認された。
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11日に法曹関係者が明らかにしたところによると、全州地検刑事3部(韓演奎〈ハン・ヨンギュ〉部長検事)は最近、人権保護捜査規則にのっとってダヘ氏の弁護人に検察への出頭を除く他の取り調べ方法を提案した。
検察は、参考人であるダヘ氏が遠方に住んでいるという事情を考慮し、住居地付近の検察庁における出張調査または訪問調査、録音を前提とした有線電話調査などを提案したという。
ダヘ氏の弁護人は、検察のこうした要求に一切応じるつもりはないという意向を伝えたことが分かった。
参考人の出席や供述は強制性がないので、ダヘ氏は検察の事情聴取要求に応じなくても法的な不利益は受けない。
先にダヘ氏は、こうした理由により、検察が通知した事情聴取の期日である先月中旬と今月1日、今月7日または8日のどの日も、検察に出頭しなかった。
検察関係者は「参考人側では、対面での事情聴取に代わる方法として書面での事情聴取を要求しているようだが、これは不適切だと思う」とし「収賄が疑われる事件で利益を受け取った者、取得した者に対する取り調べなしに事件を処分することはできないので、事情聴取のやり方について悩んでいる」と語った。
ダヘ氏は2018年、夫だった人物がタイ・イースター・ジェットに専務理事として採用されたことを受け、夫婦そろってタイに移住した。
韓国検察は、イースター航空の創業者である李相稷(イ・サンジク)元議員が実質的オーナーのタイ・イースター・ジェットに航空業界での実務経験がない人物が採用された経緯が不明瞭であるとみて、捜査を進めてきた。
文・前大統領が娘婿の就職に伴って子女への金銭的支援を取りやめたことから、この事件でダヘ氏夫妻がタイ・イースター・ジェットから受け取った給与や移住費などおよそ2億2300万ウォン(現在のレートで約2450万円)は文・前大統領に対する賄賂の性格があるとみることが可能-というのが検察の判断だ。
リュ・ビョンス記者