【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍出身の脱北者などでつくる韓国の脱北者団体「脱北民宣伝団」は11日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに派遣された北朝鮮兵に対し降伏するよう勧め、脱出方法を案内する印刷物やラジオ放送用のオーディオファイルなど宣伝物を制作し、在韓ウクライナ大使館に伝達したと発表した。
また、同団体のチャン・セユル団長が11日午後(現地時間)にベルギー・ブリュッセルでウクライナ軍関係者と会い、宣伝物とウクライナ大統領への公開書簡を渡す予定だという。
同団体は書簡で、「ウクライナ軍と対峙(たいじ)している北の兵士は強要された戦場で何のために生きて死ぬべきかさえ分からない若者たちだ」とした上で、「このような状況を踏まえるとウクライナ軍が北の兵士に対し積極的な心理戦を繰り広げれば彼らの集団降伏と脱出を導き出すことができる」と強調。宣伝物が北朝鮮兵の心を動かす鍵になるだろうと説明した。