【ソウル聯合ニュース】韓国大法院(最高裁)が7日、明知大囲碁学科の南治亨(ナム・チヒョン)教授と在学生、受験生らが同大を運営する明知学院と韓国大学教育協議会を相手取り、学科の廃止撤回を求めた仮処分申請を棄却したことが、8日分かった。
世界で唯一囲碁学科を設ける明知大は、2022年から経営状況の悪化や囲碁人口の減少などを理由に同学科の廃止を検討してきた。
ソウル高裁は7月、大学の自律性は憲法で保障された価値であり、明知学院は財政破綻により構造改革を行う必要があったとして、「全国で唯一囲碁学科を開設したという理由だけでこれを維持する義務まで負うとみるのは難しい」との判断を示した。
囲碁学科の廃止をめぐっては、韓国囲碁高校の在学生や浪人生など受験生18人が6月、教育を受ける権利を侵害されたとして憲法裁判所に違憲判断を求める憲法訴願を起こした。
また、曺薫鉉(チョ・フンヒョン)、李昌鎬(イ・チャンホ)九段をはじめ、棋界でも請願運動が起こった。