ブラジルで、記念撮影のためにライフジャケットの着用を拒否したインフルエンサー2人が、ヨットの沈没で命を落とすという事件が発生した。
【Photo】アリン・タマラ・モデイラ・デ・アモリムさん(37)が事故直前に投稿した写真
米ニューヨーク・ポスト紙などが10月31日(現地時間)に報じたところによると、ブラジルの有名インフルエンサー、アリン・タマラ・モデイラ・デ・アモリムさん(37)とベアトリス・タバレス・ダ・シルバ・ファリアさん(27)は、ブラジル国内を流れるイグアス川の「悪魔の喉(Devil's Throat)」と呼ばれる滝の流域で行方不明になり、後にそれぞれ遺体で発見された。
事故は10月29日に発生した。二人はヨットでのパーティーを終えて戻る途中、急流に巻き込まれて事故に遭った。
当時船長は、流れが強くなったため乗客にライフジャケットの着用を勧めたが、事故に遭った2人の女性は「記念撮影や日焼けの邪魔になる」という理由でこれを拒否したと伝えられている。
警察関係者は「事故当時、ヨットには最大乗客収容数の5人を上回る6人が乗っていたことが確認された」とし「定員オーバーの状態だったヨットが強い流れに巻き込まれて事故が発生した」と説明した。
事故当時ヨットに乗っていた他の乗客4人と船長は、全員が救助された。
生存者の1人は「船が水の中に沈み、必死にライフジャケットを着て岩をつかんだ」と、当時の状況を伝えた。
漂流していたファリアさんの遺体はブラジルの海上消防隊によって発見され、アモリムさんの遺体は事故発生から1週間後にイタキタンドゥバの海岸に漂着した。アモリムさんは事故直前、豪華ヨットに乗っている自分の写真や動画などをSNS(交流サイト)にアップロードしていたという。
現地警察は、今回の事故が単純なものなのか、それとも過失致死に該当するのかどうかを捜査している。
キム・ジャア記者