【ワシントン聯合ニュース】米大統領選の投開票が迫る中、民主党候補のハリス副大統領が2日(現地時間)、聯合ニュースに寄稿した。韓米同盟を「インド太平洋と全世界の安全保障と繁栄の要(linchpin)」と位置づけ、韓国は「相当規模の防衛費を分担している」と評価した。
ハリス氏は「共に前進しよう:在米韓人たちの繫栄する未来をつくるために」と題した寄稿を聯合ニュースに寄せた。大統領選で民主党候補に指名された8月以降に同氏が韓国メディアに寄稿したのは初めて。
2022年に韓国と北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)を訪れ、「韓国を防衛するという米国の鉄壁の公約を再確認した」と振り返った。共和党候補のトランプ前大統領が在韓米軍の駐留経費について韓国が年間100億ドル(約1兆5300億円)を支払うだろうと発言したことについて、「われわれの同盟をおとしめ、インド太平洋での米国の地位を軽視している」と批判した。
トランプ氏の「安保ただ乗り」との韓国批判に反論し、自身が大統領に当選すればバイデン現政権の韓米同盟重視の路線を堅持すると表明した。
また、これまで人的交流を拡大し、韓国の巨額の対米投資を促進して経済協力関係を深化したと説明。半導体や電気自動車(EV)産業で米国人の高賃金の雇用を生み出したと強調した。
さらに、韓国系住民について「この国で成就し得る最高のことを成し遂げてきた」とたたえた。「子どもたちが米国の約束を叶えられるよう、親たちの遺産と彼らの犠牲を継げるようにすることを約束する」とし、「共に進もう」と呼びかけた。
19歳で米国に渡り2人の娘を育てながらがん研究者として活躍した自身の母親シャマラさんに触れながら、「多くの韓国の母親たちと同じように私の母も家族に可能な限り最高の人生を与えるため犠牲を払った」とし、「それが韓国系住民の勇気と粘り強さを深く尊敬する理由」だと強調。多くの韓国からの移民者が未来のために長時間働き続けたと紹介し、「今日の200万人を超える韓国系住民が米国の全地域を豊かにしている」とたたえた。
今回の大統領選について、未来と過去という二つの異なるビジョンに関するものになるとし、「私は新しく楽観的な世代のリーダーシップを代表し、新しい前途を開拓する」と表明。「その道は韓国系コミュニティーの熱望を守り、皆さんのより良い暮らしを保障する」と強調した。