建設現場で清掃作業に励む長野五輪金メダリスト金東聖を妻が応援「フォームはショートトラック」

 建設現場の労働者として第二の人生を歩んでいる元ショートトラック韓国代表の金東聖(キム・ドンソン)さん=44=が、仕事中に汚物を清掃する様子を公開した。

【写真】建設現場で清掃作業に励む金東聖さん

 金東聖さんの妻のイン・ミンジョンさんは10月30日、インスタグラムで金東聖さんが清掃する姿を公開し「汚物を拭いているところ。久々にアップする近況。こうやって暮らしている。皮肉な世の中って感じ」とつづった。写真の中で金東聖さんは、ヘルメットとマスクを着用し、建物の床を拭いている。

 また、別の動画には、作業服姿の金東聖さんが黄色のゴム手袋をはめて一人で床を拭いている様子が映っている。イン・ミンジョンさんはこの動画に「汚物を片づける金班長。一緒に働いている班長が『フォームはショートトラックだ』と言ってました」「そばでも応援してくださり、励ましてくださり、本当にありがたいです。こうやって暮らすようになるまでどんなに多くの苦しみに打ち勝ってきたか、誰にも分からないでしょう」とつづった。

 金東聖さんは1995年から2005年までショートトラック韓国代表として活躍。1998年の長野冬季五輪ではショートトラック男子1000メートルで金メダル、5000メートルリレーで銀メダルを獲得した。2002年ソルトレークシティ五輪では、ショートトラック男子1500メートルでアポロ・アントン・オーノ(米国)のオーバーアクションのせいで(進路妨害と判定され)、惜しくも金メダルを逃した。

 2004年には一般女性と結婚し、1男1女をもうけたが、18年に離婚。その後21年5月にバラエティー番組『私たち離婚しました』で共演したイン・ミンジョンさんと再婚した。

 金東聖さんは養育費不払い問題でも注目を浴びた。前妻のAさんは昨年11月、養育費履行確保に関する法律違反の容疑で金東聖さんを告訴。2020年には「バッドファザーズ」(養育費を支払わない男性の個人情報を公開して私的制裁を加えるサイト)に名前が載った。Aさんは、18年から昨年10月までの間、約8000万ウォン(約885万円)の養育費が不払いになっていると主張している。

 これに対し、金東聖さん側は「借金が収入より多く、養育費を払えない状況」だとして「滞っている養育費を送るために最善を尽くしている」との立場を示していた。

 金東聖さんは昨年、ユーチューブで、大人向けのスケート講習や建設現場での労働、出前の配達員などをして生計を立てているとして、日常を公開した。

チェ・ヘスン記者

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  • ▲金東聖さん。/スポーツ朝鮮DB
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