【TV朝鮮】(アンカー)
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領がきょう(29日)、(ウクライナの)ゼレンスキー大統領と緊急の電話会談を行い、情報交流と協力について話し合いました。政府は、変化した戦争の様相を見極めるための分析要員を現地に送り、ウクライナは韓国に特使を派遣するという形です。韓国が派遣する要員は「戦訓分析班」といいますが、どういう意味でしょうか。チャ・ジョンスン記者の独自リポートです。
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(記者リポート)
政界を中心に「参観団」や「尋問チーム」をウクライナに派遣するという見方があることについて、国情院(韓国の情報機関。国家情報院)は「そうした表現は使ったこともなく、適切でもない」と説明しました。
その代わり、このところ戦争がドローン戦・塹壕(ざんごう)戦へと変化している様相の中で、派兵された北朝鮮軍の軍事兵器体系などを把握するための派遣は検討してみる価値がある、と趙太庸(チョ・テヨン)国情院長は説明しました。
政府の中心的関係者は「現在、内部では『戦訓分析班』という用語を使用中らしい」と述べ「韓国の安全保障に直接的影響を与える北朝鮮軍の水準を把握するためのもの」と説明しました。
(パク・チョルギュン/元・国防部〈省に相当〉国際政策次長)
「ハイブリッド戦と呼ばれる戦場で、今後韓国の備えを強化するための教訓を数多く導き出すことができるのではないだろうか」
尹錫悦大統領は、ゼレンスキー大統領との電話で「現代戦に従事したことのない北朝鮮が、ウクライナ戦の経験を北朝鮮軍全体に習得させたら、韓国の安全保障にとって大きな脅威になるだろう」と語りました。
(尹錫悦大統領〈第46回国務会議〉)
「ロシアと北朝鮮の不法軍事野合は国際社会に対する重要な安保脅威であって、われわれの安保に危害を加えかねない厳重な事案です」
ゼレンスキー大統領は「北朝鮮軍のウクライナ戦線投入が迫っている」とし「ロ朝の軍事協力に共同対応するための特使を近々、韓国に派遣する」と述べました。TV朝鮮、チャ・ジョンスンがお伝えしました。
(2024年10月29日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)