ソウル・北村韓屋村 11月から午後5時以降の観光客訪問を制限

【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市鍾路区は30日、伝統家屋「韓屋」が密集する北村韓屋村の住民の居住権保護と正しい観光文化の定着のため、11月1日から観光客の訪問時間制限を試験的に実施すると発表した。

 対象となるのは「特別管理地域」に指定された「レッドゾーン」(北村路11ギル、3万4000平方メートル)で、午後5時から翌日午前10時まで観光客の出入りが制限される。ただし、住民と知人・親戚、商業関係者、宿泊客、店舗利用客などの出入りは認められる。

 これに先立ち、区は地域住民と共存する観光文化の定着のため、7月1日に北村を特別管理地域に指定し、住民の不便度に応じてレッドゾーン、イエローゾーン、オレンジゾーンに分類。訪問客が最も多い住居用韓屋の密集地域はレッドゾーンに指定された。

 区は実施初期の混乱を最小限に抑えるため、管理人員を投入して案内やPRを強化し、2025年2月までは周知期間とする。本格的な取り締まりは25年3月1日から行われ、制限時間にレッドゾーンに出入りした観光客には10万ウォン(約1万1000円)の過料が科される。

 また、バスの違法駐停車問題を解決するため、26年1月からは観光用の貸切バスの通行制限区域を設ける。  

 鄭文憲(チョン・ムンホン)鍾路区長は「今回の政策は、北村の伝統的価値を維持しながら住民の平穏な住居生活を保護するために必須の措置」として「住民の不便を最小限にし、韓屋村の美しさを守るために総力を挙げる」と述べた。

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