韓国と同じ国歌題名を変更した北朝鮮 「国歌法」制定=国家第一主義強化の一環か

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は25日、最高人民会議(国会に相当)常任委員会の総会が24日に開かれ、「朝鮮民主主義人民共和国国歌法」を制定したと報じた。

 国歌法の具体的な内容は明らかにしなかったが、国歌の歌詞や演奏に関する内容が盛り込まれたとみられる。

 北朝鮮は国歌の歌詞から朝鮮半島全体を意味する「三千里」という表現を削除し、「この世界」へと変更。4月からは国歌「愛国歌」の題名を「朝鮮民主主義人民共和国国歌」に変えた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が昨年末に南北関係を「二つの国家」と宣言したことに合わせ、韓国でも使う「愛国歌」との題名を変更したとの見方が出た。

 憲法の「愛国歌」の関連条項も今月7~8日に開かれた最高人民会議で改正が完了したとみられる。北朝鮮の社会主義憲法では「朝鮮民主主義人民共和国の国歌は愛国歌だ」と定めている。

 国歌法の制定は金氏が掲げる統治イデオロギー「わが国家第一主義」を強調するためとみられる。北朝鮮はこのイデオロギーに合わせ、国旗法や国章法などを制定し、国の象徴物使用に関する規定を厳格に管理している。

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