7~9月期の成長率0.1%にとどまる 輸出が0.4%減=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が24日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は、前期比0.1%増加した。4~6月期(0.2%減)のマイナス成長からは脱したが、輸出は4~6月期より減少し、増加幅は微々たるものだった。

 ただ、民間消費が0.5%増えるなど、内需は予想した水準の回復傾向が続いていると韓銀は説明した。

 四半期ベースのGDPは2023年1~3月期から5期連続でプラス成長を維持したが、今年1~3月期に1.3%増と大幅な伸びを記録した反動などにより、4~6月期には0.2%減少。7~9月期は再びプラスに転じた。しかし、増加幅は0.1%と韓銀が8月に予想した0.5%を0.4ポイント下回った。

 7~9月期を部門別にみると、輸出は自動車・化学製品などを中心に0.4%減少した。建設投資も建物・土木建設の不振で2.8%減った。 

 一方、輸入は機械・装備(装置・設備)などを中心に1.5%増え、民間消費も乗用車・通信機器などの財貨消費と医療・運輸などサービス部門のいずれも成長し、0.5%増加した。設備投資も半導体製造装置など機械類や航空機など運送装備を中心に6.9%増加。政府消費も健康保険など社会保障の現物給付の影響で0.6%増えた。

 7~9月期の成長率に対する寄与度をみると、輸出から輸入を差し引いた純輸出は0.8%減で成長率を1ポイント近く押し下げたのに対し、懸念されていた内需が成長率を0.9ポイント押し上げた。

 業種別の成長率は電気・ガス・水道業が電気業を中心に5.1%増加し、農林漁業と製造業もそれぞれ3.4%、0.2%増えた。サービス業は卸小売・宿泊飲食業などが減ったが、医療・保健・社会福祉サービス・運輸業が好調で0.2%増加した。一方、建設業は建物建設を中心に0.7%減少した。

 7~9月期の実質国内総所得(GDI)は0.5%増加し、実質GDP成長率(0.1%)を上回った。  

 韓銀の関係者は、7~9月期の成長率について「内需は予想通り回復傾向を示したが、輸出増加の勢いが予想より鈍化し、前期比で小幅な成長率(0.1%)にとどまった」と指摘。「輸出は韓国GMのストライキや電気自動車(EV)のキャズム(一時的な需要停滞)などの影響で自動車や2次電池など化学製品が不振だったのに加え、半導体などの情報技術(IT)輸出増加率も4~6月期に比べ低かった」と説明した。

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