【ソウル聯合ニュース】日本の化学・繊維大手の東レは23日、韓国中部の慶尚北道亀尾市に増設する先端素材の生産施設の起工式を開く。産業通商資源部が明らかにした。
東レは1963年に韓国に初めて繊維製造工場を設立。以来、重要素材分野で投資を拡大してきた。
東レがこれまでの約60年で韓国に投資した額は約5兆ウォン(約5460億円)で、日本の製造業の企業では最大。また投資により約4000人の雇用を生み出した。
東レは今年5月、2025年までに総額5000億ウォンを投じ、亀尾市に先端素材の生産施設を増設する内容を盛り込んだ了解覚書(MOU)を産業通商資源部や自治体と締結した。
東レは1億ドル(約151億円)以上を投じてアラミド繊維およびポリエステルフィルムの生産施設を増設する。
アラミド繊維は電気自動車(EV)のモーターや耐熱保護服などに使われる素材。ポリエステルフィルムはEV、人工知能(AI)機器、自動運転部品に使われる素材で、生産施設が増設されれば、供給網(サプライチェーン)の強化や輸出拡大に寄与することが期待される。