【ソウル聯合ニュース】韓国の与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表が21日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と行った会合で、尹大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏の側近とされる8人の大統領室職員の名前を挙げて問題点を指摘し、事実上の人事措置を申し入れたことが22日、分かった。
韓氏は17日、金氏の対外活動中止と金氏の側近とされる大統領室関係者の交代、金氏を巡る疑惑について国民に説明し疑惑解明に協力するよう求めていた。
韓氏に近い国民の力の朴庭勳(パク・ジョンフン)国会議員はラジオ番組で今回の会合について、「重要度でいえば韓代表が考える一番は人事刷新だった」として、「韓代表は(尹大統領)夫人の問題を解決してこそ国政運営の動力が回復するとみている」と明らかにした。
複数の与党関係者によると、韓氏が言及した8人は大統領室の秘書官と行政官、先任行政官だ。韓氏はこれらの人物の問題点をいちいち指摘したが、尹大統領は確認をした後に措置が可能という趣旨の回答をしたという。
朴氏は「彼らは大統領室で働く大統領の参謀であるため、夫人と意思疎通することに大きな問題意識がなかったと思う」とし、「そのような認識の差のため、(会合で)隔たりを埋められなかった」と述べた。
大統領室によると、尹大統領は韓氏の人事刷新の申し入れに対し、「誰がどのような問題を起こしているか具体的に伝えると、その内容を見て措置を取るかどうか判断する」と答えたという。