尹政権退陣要求運動団体がオンライン署名活動、状況が一目でわかる「弾劾命令地図」公開

尹政権退陣要求運動団体がオンライン署名活動、状況が一目でわかる「弾劾命令地図」公開

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権退陣運動を主導する「ろうそく勝利転換行動」(ろうそく行動)が尹錫悦大統領の弾劾訴追案発議への国民署名をオンラインで募っている。ろうそく行動は「yoon-out.com」というウェブサイトを開設し、全国の国会選挙区別に署名人数を集計した「弾劾命令地図」を公開した。国会議員に尹大統領に対する弾劾訴追案の発議を迫る狙いとみられる。

 地図上で選挙区をクリックすると、弾劾要求への署名人数と現職議員の名前が表示される。署名人数上位20選挙区のリストと地域別の状況グラフなども掲載し、どの選挙区で弾劾要求署名が活発かが分かるようになっている。

 署名サイトは「尹錫悦弾劾訴追案を発議せよ」との文言で有権者の署名を受け付けている。氏名、電話番号、メールアドレス、地元選挙区などのほか、弾劾を望む「国民の声」を記入する欄も設けた。ろうそく行動は「有権者署名を地元国会議員に渡す予定だ」と説明した。22日朝までに約6万5000筆の署名があった。ただ、署名参加には認証手続きがなく、1人で何回も署名したり、虚偽の個人情報を記入したりして、署名人数を増やすこともできる方式だ。

 ろうそく行動は9月1日から署名運動を始めた。オンライン、オフラインで署名を募った後、今月末から地方区別に「有権者大会」を開き、地元選挙区の議員に弾劾訴追案の発議を要求する計画だ。

 野党共に民主党の一部からは「今回の署名が後日議員に対する評価につながるのではないか」との声も出ている。昨年末には親李在明(イ・ジェミョン)系の支持者が民主党内の非李在明系と穏健派議員を選別するためのウェブサイトを開設し、非李在明系議員に対する攻撃などに利用したことが論議を呼んだ。

 民主党指導部は尹大統領の弾劾訴追について、「党レベルで議論されたことはない」としている。しかし、金民錫(キム・ミンソク)最高委員を中心に連日、尹大統領に対する強硬なメッセージを発している。ろうそく行動のキム・ミンウン常任代表は、金最高委員の実兄だ。

キム・サンユン記者

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