6試合11打点…韓国人の母を持つトミー・エドマン、大谷を抑えてMVP獲得

6試合11打点…韓国人の母を持つトミー・エドマン、大谷を抑えてMVP獲得

 米大リーグ(MLB)ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・メッツを破り、4年ぶりにワールドシリーズ進出を決めた。勝利の主役は韓国系米国人選手のトミー・エドマン(29)だった。

【写真】2023WBCに韓国代表として出場したトミー・エドマン

 ドジャースは21日(韓国時間)に行われた2024年MLBナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第6戦で、メッツを10-5で破った。これでドジャースは4年ぶり、通算8度目のワールドシリーズ優勝に挑むことになった。

 第6戦の英雄はエドマンだった。エドマンは同日、4番・ショートで先発出場し、2ランホームランを含む5打数2安打4打点と大活躍した。エドマンはNLCS の計6試合で27打数11安打(打率4割7厘)、1本塁打、11打点、OPS(出塁率+長打率)1.023を記録し、NLCS最優秀選手(MVP)に選ばれた。

 大リーグ公式メディア「MLBドットコム」は「ドジャースは大谷翔平やムーキー・ベッツらに10億ドル(約1507億円)以上を投資した。しかし、NLCSでトップに立っている打者は予想できなかった選手だ」と書いてエドマンを紹介した。手首と足首のケガで故障者リスト入りしたまま、今季の開幕を迎えたエドマンは、後半期トレード締め切り日の7月末、ドジャースに移籍してきた。

 同メディアは「これまで1シーズンに60打点を超えたことがなかったエドマンだが、ワールドシリーズ直前にドジャースの中心選手として活躍してMVPに選ばれた」「シーズン途中で移籍してきて、ポストシーズンのMVPになったのはエドマンで大リーグ史上12人目だ」とも書いた。

 エドマンは韓国から米国に移民した母クァク・キョンアさんと米国人の父ジョン・エドマンさんの間に生まれた韓国系米国人だ。ミドルネームは「ヒョンス」で、エドマンの韓国名は「郭賢洙(クァク・ヒョンス)」だ。名字は母親からもらい、名前は母方の祖母が付けてくれたという。

 エドマンの顔は韓国の野球ファンにもなじみがある。エドマンは昨年開催された2023ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国代表としてプレーした。両親のうち1人の出生地によって出場国を決めることができるWBC規定のおかげだった。2006年の第1回WBC以降で、韓国国籍でない選手が代表チームに合流したのはエドマンが初めてだった。

 エドマンはスタンフォード大学在学中だった2016年、MLBドラフト6巡目でセントルイス・カージナルスから指名された。マイナーリーグを経て、2019年に大リーグ・デビューを果たし、2021年に各ポジションの最高守備手に与えられるゴールドグラブ賞(ナ・リーグ二塁手)を贈られた。

イ・ガヨン記者

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