◇梨泰院雑踏事故 当時のソウル警察トップに無罪判決
159人が死亡した韓国ソウルの繁華街・梨泰院の雑踏事故で、ソウル西部地裁は17日、事前の安全対策を怠り、事故発生後も適切な対応を取らなかったなどとして業務上過失致死傷の罪に問われた当時のソウル警察庁トップ、金光浩(キム・グァンホ)被告に無罪判決を言い渡した。地裁は警察などの対応が国民の期待には及ばなかったと認めながらも「検察が提出した証拠だけで、事故発生や被害拡大と関連して被告人の業務上の過失や因果関係が厳格に証明されたとみなすのは難しい」と判断した。
◇尹大統領の妻が「嫌疑なし」で不起訴処分に 株価操作事件
ソウル中央地検は、輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作事件に関与したとして資本市場法違反の疑いが持たれていた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏について「嫌疑なし」で不起訴処分とした。検察は、金氏が上場企業のトップである同社のクォン・オス元会長を信じて収益を得ようと口座管理を任せただけであり、株価操作については知らなかったと判断した。
◇4首長の再・補欠選に番狂わせなし 与野党が地盤で勝利
韓国で16日、4カ所の自治体(釜山市金井区、仁川市江華郡、全羅南道霊光郡、同道谷城郡)の首長とソウル市教育監(教育庁トップ)を選ぶ再・補欠選挙が実施された。即日開票され、激戦区として注目された南東部・釜山市金井区長の補選では保守系与党「国民の力」の候補が革新系最大野党「共に民主党」候補を抑えて当選した。野党候補の三つ巴となった南西部・全羅南道霊光郡首長の再選挙では共に民主党候補が当選した。仁川市江華郡と全羅南道谷城郡首長の再選挙でもそれぞれ国民の力と共に民主党の候補が勝利。番狂わせはなく、国民の力と共に民主党の両代表のリーダーシップへの影響はなかった。
◇昨年の孤独死4千人に迫る 中年は「離婚や退職」・若者は「失業」で孤立
保健福祉部が発表した調査結果によると、韓国では昨年3661人が孤独死し、死者数全体の1.04%を占めた。壮年層では離婚や退職、若者層では就職失敗や失業など経済的理由で孤立することが多く、孤独死は深刻な社会問題となっている。専門家らは、孤独死の増加を防ぐためには国民が参加しやすい共同体を形成し、政府が積極的に対策を講じなければならないと提言した。
◇北朝鮮が金日成氏由来の元号の使用中止 正恩氏偶像化を強化か
北朝鮮が金日成(キム・イルソン)主席の生まれた1912年を元年とする「主体年号」の使用をやめたことが確認された。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が祖父の威光から脱却し、自身を偶像化するための試みと受け止められる。北朝鮮は12日夜以降、声明や談話に主体年号を用いていない。金正恩氏の10日の談話や11日夜に出された外務省の「重大声明」には「主体113(2024)」と明記されたが、正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長が12日夜に出した談話には主体年号がなく、「2024年」と記されている。
◇BTSのJ-HOPEが兵役終え除隊 JINが出迎え
人気グループ、BTS(防弾少年団)のJ-HOPE(ジェイホープ)さんが17日、兵役を終えて除隊した。J-HOPEさんはこの日午前10時ごろ、服務先の陸軍第36師団の新兵教育隊(江原道原州市)を出た。6月に除隊したグループ最年長のJIN(ジン)さんが赤い服にサングラス姿で大きな花束を持って出迎え、2人は抱き合いながら喜びを分かち合った。