【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の高官は15日、ロシアのプーチン大統領が北朝鮮との「包括的戦略パートナーシップ条約」を批准する法案をロシア下院に提出したことについて、「北が一方的かつ意図的に朝鮮半島の緊張を高めている状況でロシアが北との条約の批准手続きを進めていることについて、政府は懸念を持って関連動向を注視している」とし、「ロシア側が北との違法な軍事協力を中止し、真の朝鮮半島の平和と安定のためにより建設的な役割を果たすことを求める」と表明した。
また「われわれは、ロシアと北の協力が国連安全保障理事会(安保理)決議と国際法を徹底的に順守する中で行われなければならず、われわれの安保の危害になってはならないという点を繰り返し表明してきた」と強調した。
そのうえで「われわれはわが国の安保を脅かすいかなる行為に対しても国際社会と共に断固として対処していく」と述べた。
プーチン氏は現地時間の14日に同法案を下院に提出した。同氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は6月に行った首脳会談で同条約に署名しており、法案提出は条約の発効に向けた手続きとなる。
条約にはどちらかが武力侵攻を受けた場合には遅滞なく軍事的な援助を提供する内容が盛り込まれ、ロ朝が軍事同盟の水準まで関係を引き上げたとの見方が出た。また、条約は国際舞台での協力や食糧・エネルギー・貿易・科学技術協力などさまざまな分野で緊密に連携するとの内容が明記されている。