◇北朝鮮 南北連結道路を爆破
韓国軍合同参謀本部は北朝鮮が15日正午ごろ、軍事境界線の北側にある南北連結道路の一部を爆破したと明らかにした。北朝鮮が爆破したのは韓国とつながる京義線と東海線で、現在は重装備を投入し追加作業を行っているという。合同参謀本部によると、韓国軍の被害はなく、境界線の南側で対応射撃を実施した。「軍は北の活動を注視しており、韓米の連携下で監視・警戒態勢を強化し、万全の対応態勢を維持している」という。
◇北朝鮮に近い地域を「危険区域」に 京畿道
北朝鮮が15日、軍事境界線の北側にある南北連結道路の一部を爆破したことを受け、韓国の京畿道は「道民の命と安全を脅かす対北朝鮮ビラ散布を防ぐ」として、北朝鮮に近い同道の坡州市や金浦市など3市・郡の11カ所を「危険区域」に設定した。京畿道の金成仲(キム・ソンジュン)行政第1副知事は記者会見で、「南北関係が急激に悪化し、境界地域の住民の命と安全が脅かされる厳しい状況」と説明した。
◇再・補欠選挙あす投開票 与野党が総力戦
釜山市金井区、全羅南道霊光郡など4カ所の基礎自治団体首長とソウル市教育監(教育庁トップ)を選ぶ再・補欠選の投開票が16日に行われる。今回の再・補欠選は国会議員や広域自治団体首長選挙ではない「ミニ再・補欠選」という位置付けだが、4月の総選挙以来となる政権の信任を問う選挙として与野党が総力戦を繰り広げている。次期大統領選への出馬が予想される与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表と最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表体制による初めての選挙という点からも、各党執行部の今後のかじ取りや政局の主導権にも影響を及ぼすと予想される。
◇農産物価格が高騰 猛暑と大雨で生育不良
猛暑が長期化した影響でハクサイをはじめとする農産物の生育が全体的に悪く、昨年より価格が高い状況が続いている。農林畜産食品部はキムジャン(越冬用のキムチ漬け)の時期に備え、野菜類などの安定供給のため今月末まで需給安定対策の策定に集中すると発表した。8~9月に続いた高温と集中豪雨により生育不良で供給量が減少し、ハクサイ、ダイコン、サンチュ、エゴマの葉、ホウレンソウ、キュウリ、エホバク(ズッキーニ)などは昨年より価格が大幅に上昇した。