北朝鮮が2028年に平壌でアジア卓球選手権を開催する。北朝鮮が卓球のメジャー国際大会を開催するのは、1979年の世界卓球選手権以来、49年ぶりのことだ。大韓卓球協会が14日に明らかにしたところによると、現在アジア卓球選手権が開かれているカザフスタンのアスタナでアジア卓球連合(ATTU)総会が開催され、2026年のアジアジュニア卓球選手権と2028年のアジア卓球選手権の開催地に北朝鮮の平壌が決まったとのことだ。総会では平壌開催について特に反対意見は出なかったという。
【写真】韓国代表と笑顔で自撮りするパリ五輪卓球混合ダブルス銀の北朝鮮ペア
2028年にアジア卓球選手権が北朝鮮の平壌で予定通り開かれ、韓国代表選手団も参加すれば、同大会は韓半島(朝鮮半島)で開催される卓球メジャー大会に南北の選手がそろって参加する最初の大会になる。1976年に平壌で行われたアジア卓球選手権は韓国が当時ATTU加盟国でなかったため参加できず、1979年に平壌で行われた世界卓球選手権には韓国が参加しなかった。逆に、韓国で開かれた3回のアジア卓球選手権と今年初めに釜山で行われた世界卓球選手権には北朝鮮が参加しなかった。
北朝鮮は最近10年間、国際スポーツ大会を招致していないため、今回のアジア卓球選手権の開催は異例だという声が上がっている。卓球関係者の間では「最近、北朝鮮は卓球で世界的に見ても善戦しているので、北朝鮮政権が内部団結や体制宣伝を目的に開催することにしたのではないか」という見方もある。北朝鮮ではサッカーの次に人気があるのが卓球だと言われるほどだ。北朝鮮の卓球は2020年初めの新型コロナウイルス流行でしばらく国際舞台から姿を消していたが、最近は国際舞台で善戦している。今夏のパリ五輪では、混合ダブルスの李正植(リ・ジョンシク)/金琴英(キム・グムヨン)組が世界ランキング2位の日本を破って銀メダルを獲得した。今回のアジア卓球選手権でも13日(現地時間)、大会最終日の女子シングルス決勝で、金琴英が日本の張本美和を3-1で破り、金メダルを獲得した。北朝鮮の選手がアジア卓球選手権のシングルスで優勝したのは今回が初めてだ。北朝鮮はこれまで男女ダブルスなどでアジア卓球選手権優勝を果たしているが、シングルスでの優勝はなかった。
番狂わせが続出した今回のアジア卓球選手権では、日本が金メダル3個を獲得するなど、金3・銀2・銅3で卓球最強国の中国を上回り、総合順位1位になった。日本は今大会で男子シングルス、女子ダブルス、女子団体戦で金メダルを獲得した。2位は中国(金2・銀2・銅1)、3位は北朝鮮(金1・銀1・銅1)だ。韓国は男子ダブルス(林鐘勲〈イム・ジョンフン〉/安宰賢〈アン・ジェヒョン〉組)の金メダル1個と男子シングルス(呉晙誠〈オ・ジュンソン〉)、混合ダブルス(林鐘勲/申裕斌〈シン・ユビン〉組)、男子団体戦で銅メダルを取って4位だった。
ペ・ジュンヨン記者