今年のノーベル平和賞は日本の原爆被害者団体に…「核の脅威」を世界各国に警告

　今年のノーベル平和賞は、日本の原水爆被害者「日本原水爆被害者団体協議会（日本被団協）」に贈られることが決まった。

　ノルウェー・ノーベル委員会は11日、「日本の広島と長崎の原爆被害者のため草の根運動を実施してきた市民団体の日本原水爆被害者団体協議会を2024年ノーベル平和賞受賞者に選定した」と発表した。

■「2021年世界の軍事力ランキング」米国1位、韓国6位、日本は？

　ノーベル委員会は受賞理由について、「核兵器のない世の中を作るための努力と証言を通じて、核兵器が二度と使われてはならないということを示した功労が認められた」と説明した。

　日本被団協は広島と長崎に落ちた原爆による被爆者たちにより1956年に結成された市民団体だ。

　核兵器廃絶を訴え、各国政府や国連に対して核廃棄要求運動を行い、国際会議を開催したり、被爆の実態を紹介したりする活動を展開してきた。

　ノーベル委員会は「核の脅威は高まり続けているが、日本被団協の努力のおかげで、ほぼ80年間にわたり戦争で核兵器が使われていないという事実を認めようと思う」と述べた。

　その上で、同委員会は「核兵器が人類史上、最も破壊的な兵器であることをあらためて思い起こす必要がある時期だ。核保有国は核の脅威を自制しなければならない」と述べた。

ピョン・ジェヨン記者