【春川聯合ニュース】サッカー韓国代表の主将でイングランド・プレミアリーグ、トットナムに所属する孫興ミン(ソン・フンミン)選手の父、孫雄政(ソン・ウンジョン)氏が監督を務めるジュニア向けスクールを巡り、選手に暴言や体罰を加えたとして児童福祉法上の児童虐待の罪で略式起訴された孫氏とコーチ2人に対し、春川地裁は11日、それぞれに罰金300万ウォン(約33万円)の略式命令を出した。40時間の児童虐待治療プログラムの受講もそれぞれ命じた。
被害児童側は今年3月、沖縄でのトレーニング中にコーチから太ももをコーナーキックのポールで殴られ、全治2週間のけがを負ったとして同月に孫氏らを告訴した。
児童側によると、孫氏からも試合や練習中にミスをしたとして暴言を浴びせられたという。このほか、所属選手の宿舎で別のコーチから尻やふくらはぎを複数回殴られ、髪を引っ張られたり頭を殴られたりしたとされる。
告訴を受けて孫氏は「時代の変化や法が定める基準に対応できず、独り善がりな方法で子どもたちを指導した点を反省する」と述べていた。
検察はスクールの運営に影響を及ぼす可能性がある子どもに関わる機関への就業制限命令は要請しなかった。