韓国 きょうのニュース(10月11日)

◇韓江氏作品 ノーベル文学賞受賞決定から半日で13万冊注文

 韓国の女性作家、韓江(ハン・ガン)さんのノーベル文学賞受賞決定から一夜明けた11日、韓さんの作品の販売数が急増した。韓さんの作品は受賞発表前に比べ、販売数が数百~数千倍増加し、大手書店の教保文庫では6万冊、インターネット書店大手のイエス24では7万冊を売り上げた。注文の急増により、在庫はほとんどなく、「菜食主義者」「少年が来る」などは出版社に増刷の要請が相次いでいる状態だ。各作品の版元の出版社は増刷に向け総力を傾けている。

◇尹大統領が中ロの面前で軍事協力非難 東アジア首脳会議

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するためラオスを訪問している尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、東アジア首脳会議(EAS)に出席し「ルールに基づく国際秩序を守るための連帯を一層強化する必要がある」とし、「ロシアと北(朝鮮)の違法な軍事協力はウクライナ戦争をさらに長期化させており、国連安全保障理事会決議に対する正面からの挑戦だ」と批判した。また、南シナ海においては国連海洋法条約を含む国際法の原則にのっとり、航行と飛行の自由が保障されなければならないと強調。中国とロシアの代表団が出席した会議で両国が最も敏感に反応する問題に言及した。

◇韓国中銀が4年5カ月ぶり利下げ 3.25%に

 韓国銀行(中央銀行)は定例の金融通貨委員会で政策金利を0.25%引き下げ、年3.25%にすることを決めた。2021年8月に0.25%引き上げられて以来続いた金融の引き締めが緩和に転じるのは3年2カ月ぶりで、利下げだけでみると20年5月以来4年5カ月ぶりとなる。首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)の住宅価格上昇や家計債務増加などの恐れがあるにもかかわらず利下げに踏み切ったのは、高金利と物価高の圧力を受ける民間消費・投資など内需のガス抜きが急がれると判断したためと分析される。

◇北朝鮮住民1人が木造船で韓国亡命 2カ月間で3例目

 北朝鮮の男性住民1人が9月17日未明、小型木造船に乗って朝鮮半島西側の黄海上の軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越えて韓国に亡命していたことが分かった。韓国軍は船がNLLを越える前から監視装備で追跡し、亡命を誘導したという。この約2カ月に北朝鮮住民が韓国に亡命したのは3例目となる。北朝鮮は最近、南北軍事境界線付近の警戒を強化し、韓国につながる道路と鉄道の遮断に乗り出したが、北朝鮮住民の韓国への亡命が続いている。

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