文在寅(ムン・ジェイン)前大統領と、飲酒運転容疑で立件されたその娘ダヘ氏(41)の親子が所有する車2台に少なくとも11回、反則金が科せられていたことが分かった。
【写真】文在寅大統領が納車に立ち会ってから3年…キャスパーに乗って右折車線で左折する娘ダヘ氏
飲酒して泥酔状態だったダヘ氏が5日、ソウル市竜山区梨泰院洞で運転していた軽自動車規格の現代自動車製クロスオーバー・スポーツ用多目的車(SUV)「キャスパー」は駐停車違反の反則金を滞納した記録が2回あることが分かった。この車は2021年10月に文大統領=当時=のいわゆる「光州型雇用」により作られた第1号モデルだ。青瓦台(大統領府)では当時、「文大統領が個人的に使用するために購入したもので、退任後も引き続き使用する予定だ」と話していた。この車の自動車登録原簿によると、ダヘ氏が所有しているキャスパーは文前大統領所有だった昨年6月、ソウル市内で駐停車違反により反則金処分を受けた後、これを払わず同年11月に差し押さえされていた。
また、文前大統領からダヘ氏に名義が移転された後の今年8月、済州島でもこの車は反則金滞納で代わりに差し押さえ処分を受けた。 文前大統領はこの車を今年4月にダヘ氏に譲渡した。 ダヘ氏がキャスパーを運転する前に乗っていた起亜自動車製SUV「ソレント」も少なくとも9回、反則金滞納で差し押さえ処分を受けている。ダヘ氏が運転していたソレントはもともと文前大統領の名義だったが、2022年5月にダヘ氏に名義が移され、その後、今年4月にダヘ氏から文前大統領に再び名義が移転されている。
ダヘ氏は今月4日午後6時57分ごろ、ソウル市竜山区梨泰院洞の新築建造物の工事現場前にある裏通りにこの車を止め、7時間後の5日午前2時17分ごろ、車に戻った。そして、34分後の午前2時51分ごろ、梨泰院にあるハミルトン・ホテルの前でキャスパーを運転して車線を変更していたところ、後続のタクシーと接触事故を起こした。被害者であるタクシー運転手の通報で出動した警察がアルコール検査をした結果、ダヘ氏の当時の血中アルコール濃度は0.149%で、免許取り消し(0.08%以上)基準を上回っていた。警察はダヘ氏側と召喚の日程などを調整中だ。
安重顕(アン・ジュンヒョン)記者