【世宗聯合ニュース】韓国教育部は7日、人工知能(AI)を使って作られた精巧な偽物「ディープフェイク」による児童・生徒の被害状況に関する資料を発表した。被害を受けた児童・生徒は今年1月から今月4日までの累計で804人になった。
また被害を受けた教員は33人、教員を除いた職員の被害は3人だった。
先月27日までの結果を出した前回調査から被害者は7人増えた。このうち児童・生徒が5人、教員が2人だった。
韓国で女性の顔写真とわいせつ動画を合成したディープフェイクが秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」などを通じて大量に流布され社会問題となったことを受け、教育部は被害状況の調査を行っている。
1回目の調査(8月27日まで)では196人だった被害者数は、2回目調査(9月6日まで)で421人増え、3回目調査(9月13日まで)では105人、4回目調査(9月27日まで)は111人増えるなど、毎回100人以上増えていたが、今回は7人だった。前回までの調査でほとんどの被害が報告されたためとみられる。
ディープフェイクに関連した被害届は累計509件で、高校が282件、中学211件、小学校16件の順となっている。
ディープフェイク被害の捜査依頼件数は422件で、高校226件、中学校183件、小学校13件だった。