「ブドウ界のエルメス」と呼ばれ高級フルーツとして人気を集めていたシャインマスカットの価格が巨峰よりも安くなったことが分かった。
韓国農村経済研究院が6日に明らかにした。それによると今年9月のシャインマスカット(2キログラム)の平均卸売価格は1万1404ウォン(約1260円)だった。同じ量の巨峰は1万5993ウォン(約1770円)で、巨峰よりも4600ウォン(約510円)ほど安くなった。今年は7-8月までシャインマスカットは巨峰よりも数百ウォン(数十円)ほど高かったが、9月に逆転した形だ。
シャインマスカットは一時「貴族のブドウ」と呼ばれ、プレミアムフルーツ市場を席巻した。従来のブドウに比べ価格は3-4倍にまで高くなったが、それでもその希少価値や糖度の高さで消費者の心をつかんだ。しかし多くの農家が栽培を始めたことで、品質や糖度が低下し、価格も一斉に下落した。
2014年に韓国で流通が始まったシャインマスカットの価格は、ここ3年は下落傾向が続いている。先月のシャインマスカットの卸売価格は3年前の21年9月に付けた2万4639ウォン(約2720円)の半分以下の水準だ。韓国農村経済研究院は「今年10月のシャインマスカット卸売価格は8000ウォン(約880円)前後にまで下がりそうだ」と予想している。
ハン・イェナ記者