死別した夫の不倫を知った女性が、浮気相手の女性に対する報復を始めた。
9月30日にチャンネルAで放送された「探偵たちの営業秘密」では、亡夫の浮気相手に報復した情報提供者Aさん母娘のストーリーが紹介された。
【写真】「うちのパパと寝た不倫女の新婦」 結婚式場に置かれた花輪
Aさんは胃がんで亡くなった夫の遺品を整理していたところ、夫が職場の後輩と浮気をしていた事実を知った。遺品から発見した夫の予備の携帯電話には、後輩と不適切な逢瀬を重ねていた状況が残されていた。
Aさんはすぐに夫の浮気相手を訪ね、不倫の有無を問い詰めた。その女性は「前に終わったことだ。本当にわずかの間だった」と不倫を認めた。
これに対し、Aさんが「携帯電話に証拠が全てある。提訴する」と言うと、相手は「3年前に私に携帯メールで『全部知っている』と言い、別れろと言ったではないか。訴訟は浮気関係を知ってから3年以内に限って可能だ。また訪ねてくることがあれば、名誉毀損罪で告訴する」という傲慢な態度を示した。
3年前にメールを送った事実などなかったAさんは、疑問を抱き探偵事務所を訪れた。調査の結果、不倫相手の女性にメールを送った人物はAさんの娘(当時中学2年生)だったことが確認された。
Aさんの娘は、かつて父親の不倫相手に会ったことがあった。不倫相手は娘に高価な贈り物をして歓心を買った。そうこうしていて不倫の事実がばれると、「あなたも(メッセンジャーアプリの)カカオトークで私があなたのお母さんだったらいいのにと言っていたわね。もはや共犯じゃないのか。あなたのお母さんがかわいそう。両親が離婚することを望まないなら黙っていろ」と娘を脅した。父親も娘を責め、Aさんに真実を隠すよう懐柔したため、Aさんの娘は秘密を守った。
探偵は聞き込みを通じ、3年以内の不倫の証拠を捜し出し、損害賠償訴訟を起こした。浮気相手の女性は示談金5000万ウォン(約548万円)で訴訟取り下げを求め、Aさんはそれを受け入れた。
当時浮気相手の女性は結婚を控えていた。高額の示談金を提示したのもそのためだった。それを聞いたAさんの娘は、浮気相手の結婚式を訪れ、本格的な報復に乗り出した。Aさんの娘は「うちのパパと寝た不倫女の新婦」と書かれた花輪を立て、不倫の事実を詳しく書いたビラを来場客にまいた。
結婚が破談となった女性は、Aさんの娘を名誉毀損罪で告訴したが、娘は19歳未満の少年犯として保護処分を受けた。娘を提訴したことに怒ったAさんは、児童虐待で浮気相手を再び提訴した。
キム・ジャア記者