米大リーグ(MLB)で初のポストシーズンを迎える大谷翔平(30)にとって、人生最大の目標の一つがワールドシリーズ優勝だ。大谷が今シーズン前にロサンゼルス・ドジャースに移籍し、同チームをMLBにおける最後のパートナーに選んだ理由も、優勝トロフィーを手にする可能性が高いからだ。大谷は今年、打者に専念し、MLB史上初の「50-50」(54本塁打-59盗塁)を達成した。ドジャースは98勝64敗と両リーグ最高勝率で公式戦を終えた。しかし、ドジャースと大谷が今年のワールドシリーズに進出する道のりは順調ではなさそうだ。むしろ、現時点で優勝は難しいという悲観的な観測まで出ている。
大谷-ムーキー・ベッツ-フレディ・フリーマンと続くドジャースの1-3番ラインナップは「レジェンド級」だ。ドジャースの今季の得点(842得点)と打点(815打点)はMLB全体2位で、本塁打(223本)は3位。そんなドジャースの頭痛の種は完全とはいえない先発投手陣だ。タイラー・グラスノーとギャビン・ストーンがケガで今シーズンを既に終え、クレイトン・カーショウは足の指のケガから回復していない。山本由伸、ジャック・フラハーティ、ウォーカー・ビューラーの3人がポストシーズンの先発投手陣だが、彼らもやはり100%のコンディションではない。山本は肩のケガから復帰したばかりで、シーズン途中にトレードで来たフラハーティは最近3試合の防御率が6点台だ。肘の靱帯(じんたい)接合手術を経て今シーズン途中から復帰したビューラーも球威が以前ほどではない。
ドジャースのディビジョン(地区)シリーズの相手は現在、投打のバランスが最も安定しているチームと評されているパドレスだ。パドレスは今季、ドジャースとの対決で8勝5敗とリードしている。ドジャースは6日(韓国時間)、第1戦の先発投手に山本(7勝2敗、防御率3.00)を登板させる。パドレスはディラン・シース(14勝11敗、2.47)で迎え撃つ。
4日に行われたナショナルリーグのワイルドカードシリーズ第3戦では、ニューヨーク・メッツが4-2で逆転勝ちし、9年ぶりにディビジョンシリーズに進出した。メッツは0-2とリードされていた9回表、ピート・アロンソが逆転のライト越え3ランを放つなど、4点を奪った。両リーグのディビジョンシリーズは6日から一斉に5試合制(3戦先勝)で行われる。
姜鎬哲(カン・ホチョル)記者