韓明淑元首相、9年前の追徴金5億4200万ウォン未納【独自】

2015年に違法政治資金授受判決…8億8300万ウォンのうち納付したのは約3億ウォンだけ

 違法政治資金授受により大法院(最高裁判所に相当)で有罪判決を受けて確定した韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相が、現在も追徴金5億4200万ウォン(約6000万円)を納付していないことが3日に確認された。

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 韓国法務部(省に相当)が与党・国民の力所属の劉相凡(ユ・サンボム)議員室に提出した「韓明淑元首相追徴金執行内訳」という資料によると、韓明淑元首相は今年8月時点で全追徴金8億8300万ウォン(約9700万円)のうち、3億4100万ウォン(約3700万円)を納付し、5億4200万ウォンが未納となっているとのことだ。

 韓明淑元首相は2007年、ハン・マンホ韓信建栄元代表から大統領選挙候補予備選費用の名目で約9億ウォン(約9900万円)を受け取ったとして10年に在宅起訴され、15年に大法院で懲役2年と追徴金8億8300万ウォンの判決が確定した。韓明淑元首相は服役して17年8月に満期出所し、21年末に文在寅(ムン・ジェイン)政権により赦免なしで復権されたため、追徴金を納付しなければならない状況だ。

 韓明淑元首相が2021年末までに支払った追徴金は約1億7400万ウォン(約1900万円)だ。このうち、韓明淑元首相が直接納付した追徴金は1760万ウォン(約190万円)で、あとの約1億5700万ウォンは検察が領置金と賃貸物件の保証金、自叙伝の印税などを差し押さえて執行したものだ。

 韓明淑元首相は昨年末、追徴金約1億5800万ウォン(約1700万円)を一度に払い、当局から分納許可を受けたという。韓明淑元首相が直接追徴金を納付したのは2018年に1760万ウォンを支払って以来、5年ぶりのことだ。今年1月から8月までは毎月100万ウォン(約11万円)ずつ支払っている。 韓明淑元首相が2015年の刑確定以降、9年間で直接支払った追徴金は約1億8300万ウォン(約2000万円)だ。

 劉相凡議員は「数億ウォン(数千万円)台の追徴金を9年以上完納していないことは司法の正義に合致しない」と述べた。

イ・ミンジュン記者

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