「生きているドジョウに粗塩をかけて…」 韓国料理振興院のキムチ鍋レシピにまさかのミス

 韓国農林畜産食品部(省に相当)傘下の公共機関が、荒唐無稽(むけい)な韓国料理の作り方が書かれている資料を掲載・発行したり、広報したりしていたことが分かった。SBSが2日に報道した。

【写真】韓食振興院のHPに掲載されているキムチチゲの作り方

 報道によると、「韓食(韓国料理)振興院」のホームページには一時、間違った韓国料理の作り方を掲載したり、キムチを「泡菜(パオツァイ)」と中国式の漬け物の名前で表記したりするなどの間違いがあった。韓食振興院は農林畜産食品部傘下の公共機関で、韓国料理のグローバル化を目標に設立された。毎年100億ウォン(約11億円)以上の予算を投じて韓国料理を世界に伝える役割を担っている。

 代表的な間違いの例を見ると、韓食振興院はキムチチゲ(キムチ鍋)の材料に「生きているドジョウ」「ウゴジ(白菜の外側の葉を干したもの)」「モヤシ」などと書いていた。また、下ごしらえ方法には「生きているドジョウに粗塩をかけてふたをし、5分ほど置いて、ザルに入れて泡が出るようにこすって洗う」と書かれていた。これは「チュオタン(ドジョウ鍋)」の作り方をキムチチゲの作り方と間違って記載したものとみられる。

 その他にも、キムチを中国式の漬物「泡菜」と紹介したり、「トッカルビ(牛カルビ肉を包丁でたたいて味付けし、焼いた料理)」の発祥地を全羅道光州ではなく京畿道広州と書いていたりしたことが分かった。

 韓食振興院が発行した「韓食メニューの外国語表記活用案内書」というパンフレットにも多数の誤記が見つかっている。「ホンハプタン(ムール貝のスープ)」を「ホンオタン(Hongeotang=ガンギエイのスープ)」に、「スンデ(豚の血などの腸詰め)」を「ソモリスユク(Someorisuyuk=ゆでたウシの頭の肉)」に、「豚足」を「チョギチム(Jogijim=イシモチの蒸し料理)」などと間違えて冊子8万部が廃棄されたという。

 このような間違いはホームページに1年4カ月間にわたり掲載されていたが、ほとんどが一般市民からの苦情を受けて訂正されたとのことだ。現在のホームページでは間違った情報が修正されている。韓食振興院はこのようなミスが発生したことについて謝罪し、資料の監修を強化することにした。

チェ・ヘスン記者

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