文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の元娘婿の格安航空会社(LCC)「タイ・イースター・ジェット」特別採用疑惑に関連し、検察の事情聴取に出頭した青瓦台(大統領府)元行政官が供述を拒否した。
全州地検刑事第3部(韓演奎〈ハン・ヨンギュ〉部長検事)は27日午後2時、青瓦台元行政官シン氏を参考人として呼び出し、事情聴取した。シン氏は文政権時に青瓦台民情秘書官室所属の行政官を務め、大統領の親族監察・管理業務に携わった。
検察は、元娘婿がタイ・イースター・ジェットに就職した後、文前大統領の娘ダヘ氏が2018年にタイに移住する過程全般に元行政官のシン氏が関与したとみている。検察によると、シン氏はダヘ氏の家族がタイに移住する時、現地で直接、不動産を購入し、2019年初めに関連疑惑が取り沙汰されると、タイ・イースター・ジェットの実質的オーナーで元娘婿を特別採用した疑いが持たれている最大野党・共に民主党所属の李相稷(イ・サンジク)議員=当時=と対応策を協議した状況も明らかになったという。だが、シン氏が供述拒否権を行使したため、聴取は約2時間40分で終わった。
シン氏は9日、ソウル南部地方裁判所で、検察が公判期日前の証人尋問を行った時も、約70回にわたり証言を拒否した。聴取を終えた後、シン氏は報道陣に「すべての質問に対して供述を拒否した」と述べた。
イ・スンギュ記者