性的ディープフェイク画像の所持・視聴で3年以下の懲役…韓国国会で改正法案可決

　26日、性的なディープフェイク（人工知能を使った虚偽の映像物）と知りながらこれを所持あるいは視聴した場合、最大で3年以下の懲役とする法案が韓国国会で成立した。

【参考資料】記者の顔写真から作ったディープフェイク動画

　国会は同日午後に本会議を開き、性的ディープフェイクを所持・視聴した者への処罰を厳しくする性暴力処罰特例法を成立させた。

　今回成立した改正案はディープフェイクを使ったデジタル性犯罪に対する処罰の強化が中心となっている。性的なディープフェイク画像であることを知りながらこれを所持あるいは視聴した場合、「性暴力犯罪処罰などに対する特例法」により3年以下の懲役または3000万ウォン（約330万円）以下の罰金に処すると定められている。またディープフェイクなどをはじめとする虚偽の写真や動画の所持、購入、保存、視聴罪も新たに定められた。

　とりわけ性的なディープフェイクで児童青少年を脅迫し、何らかの行為を強要する犯罪に対する処罰規定を新たに設け、必要な場合は警察が「緊急の身分非公開捜査」を行えるとする法律も同時に成立した。これは最近のディープフェイク関連犯罪の社会問題化を受けたもので、被害者はもちろん加害者も未成年者の場合が多いことから、法的制裁の強化を求める声を反映させたものだ。

パク・チヨン記者