【TV朝鮮】(アンカー)
ソウルワールドカップ競技場(ソウル市麻浦区)ではコンサート会場などとして使用されることで82億ウォン(約8億9000万円)稼ぎましたが、芝生の管理には収益の約3%しか支出していないことが分かりました。ソウルワールドカップ競技場はご存知の通り、今月の国際Aマッチ時のピッチコンディション(芝生の状態)で批判を浴びており、この金額が適切だったのかどうか、さまざまな意見が出ています。「天気など複数の変数を反映させた、より現実的な対策が必要だ」という指摘です。ク・ミンソン記者がお伝えします。
(記者リポート)
スタッフたちが補修作業の真っ最中です。
一見するときれいな青い芝生に見えますが、よく見ると所々へこんでいて、砂や土がむき出しになっています。
劣悪な芝生の状態が問題になったサッカー韓国代表チームのホーム、ソウル市麻浦区上岩洞にあるソウルワールドカップ競技場です。
(ソン・フンミン、今月5日)
「ドリブルも難しい状況だ。速いテンポの試合ができないのがちょっと残念だと思う」
大韓サッカー協会は、ソウルワールドカップ競技場の芝生の状態を理由に、来月行われる北中米ワールドカップのアジア最終予選であるイラク戦を京畿道竜仁市のミル・スタジアムで開催することにしました。
ソウルワールドカップ競技場は最高記録を連日塗り替えた記録的な今年の猛暑に加え、コンサートなども多く行われたため、芝生の状態をベストコンディションに保つことができませんでした。
管理主体のソウル施設公団は今年1月から8月まで同スタジアムを貸し出すことで82億ウォン稼ぎました。
しかし、芝生の管理に使ったのは2億5000万ウォン、約3%に過ぎません。
これは韓国国内の他のスタジアム管理費用に比べれば少なくない金額で、ソウル施設公団も「日常的な管理費用は執行された」と明らかにしていますが、サッカー韓国代表がホームスタジアムを変えざるを得ないのが現実という状況は好ましくないため、もっと費用をかけるべきだったのではないかという無念さもあります。TV朝鮮、ク・ミンソンがお伝えしました。
(2024年9月25日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)