【ソウル聯合ニュース】韓国の産業通商資源部によると、同部の鄭仁教(チョン・インギョ)通商交渉本部長とセルビアのモミロビッチ貿易相は26日、ソウルで両国の経済連携協定(EPA)締結のための交渉開始を正式に宣言した。韓国は欧州連合(EU)と自由貿易協定(FTA)を結んでいるが、バルカン半島にある国とEPA締結を目指すのは初めて。
EPAはFTAが持つ関税撤廃など市場開放の要素に加え、投資規制の撤廃など幅広い分野での共通ルールを定めた通商協定。
セルビアはリチウムや亜鉛など資源を持つだけでなく、製造業を基盤に欧州の新たな生産拠点に浮上。韓国政府は経済協力を強化する必要性が高いとみている。
今後、セルビアの豊かなリチウム資源を利用したバッテリーや電気自動車(EV)に関する先端産業のサプライチェーン協力にも期待を寄せている。
また同国が韓国原発の供給先となる可能性にも注目している。