女性ファンの増加は、錦上添花(良い事の上にさらに良い事が起こること)のような効果だ。KBO(韓国野球委員会)が調査した結果、初めて球場を訪れたと答えた回答者のうち、女性が占める割合は48.6%となった。これまでは観客の37.2%が女性だったが、今年は女性ファンが大幅に増えたということになる。これら「新規の観客」のうち20代が31.4%、未婚が53.2%を占め、若いシングル世代が球場に多く流入したことが分かった。
斗山のハム・テス広報チーム長は「若い女性ファンはチームよりも自分が好きな選手を一生懸命に応援するので、勝っても負けても球場を毎回訪れる」とし「アイドル・ファンダム(Fandom、熱狂的なファン集団)に負けずとも劣らない情熱を持っている」と話す。このような若い女性ファンは「アイドルのコンサートチケットは手に入りにくく、各種『グッズ(記念商品)』の値段も法外に高い一方で、野球選手は毎日球場に行けば見ることができ、チケットの値段も1万-2万ウォン(約1100-2200円)と手ごろ」と説明する。各球団も、こうした熱烈的なファンの好みに合わせ、試合後の選手たちの様子、日常生活、トレーニングの様子などを動画に盛り込み、ユーチューブにアップするなど、関心を持ってもらえるよう努めている。さまざまなバージョンのユニホームの発売も、アイドル文化からヒントを得た結果だ。
ペ・ジュンヨン記者、ヤン・スンス記者