石焼きビビンパが中国の文化遺産に指定…韓国外交部「歴史歪曲、断固として対応」

 韓国の伝統食である石焼きビビンパを中国の地方政府が無形文化遺産に指定した事実が後から伝えられ、韓国外交部(省に相当)は「歴史歪曲(わいきょく)」と反発した。中国東北部の吉林省政府は3年前の2021年12月、石焼きビビンパを省級の無形文化遺産に指定した。

【写真】中国「百度(バイドゥ)」での石焼きビビンパ検索結果

 韓国外交部は20日に声明を出し「歴史問題は韓国のアイデンティティにも関係する重要な事案だ」「中国側の歴史歪曲の動きに対しては断固たる対応を取る」との考えを明らかにした。

 韓国外交部は「今回の吉林省の動きを含め、韓国文化のアイデンティティに関連する問題が両国国民の友好感情に否定的な影響をもたらさないよう、中国側にも必要な努力の継続を求めている」とも説明した。

 中国東北部の吉林省政府は石焼きビビンパについて「中国朝鮮族の伝統調理技法」として無形文化遺産に指定した。カレトック(米で作った細長い棒状の餅)など米を使ったトックの調理法も省級遺産に同時に指定した。

 サイバー外交使節団「VANK」などによると、中国は石焼きビビンパの他にもユンノリ(すごろくのような韓国の伝統的な遊び)やキムチ製造法などを自国の無形文化遺産に指定している。

 2008年には中国が韓国の伝統農楽舞を「朝鮮族農楽舞」に変更して国の無形文化財に指定し、2009年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産にも指定された。

キム・ミョンイル記者

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