【ソウル聯合ニュース】韓国軍が10月1日の「国軍の日」に弾頭重量だけで8トンを超える新型弾道ミサイル「玄武5」の公開を検討していることが20日、分かった。
複数の軍消息筋によると、軍は国軍の日にソウル南方、京畿道・城南のソウル空港(軍用空港)で開かれる記念式典で北朝鮮の核・ミサイルに対抗する「韓国型3軸体系」関連兵器を紹介する予定で、玄武5も含まれている。韓国型3軸体系は北朝鮮のミサイル発射の兆候を探知して先制攻撃するキルチェーン、発射されたミサイルを迎撃する韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)、北朝鮮から攻撃された場合に指導部などに報復攻撃を行う大量反撃報復(KMPR)からなる。
軍はこのミサイルを「高威力玄武ミサイル」としているが、正式名称が公開されたことはない。玄武系列ミサイルの開発順により、玄武5と呼ばれている。
玄武5の弾頭は世界で最も重い水準で、破壊力は戦術核に劣らないとされる。3軸体系のうち、大量反撃報復の主な手段となる。軍は2022年の国軍の日の記念式典で大量反撃報復について説明し、「ここには世界最大の弾頭重量を誇る高威力玄武ミサイルも含まれる」とし、ミサイル発射場面を映像で公開した。実物はまだ公開していない。今年の式典で公開する場合は北朝鮮に対する強力な警告メッセージになりそうだ。
北朝鮮は今月19日、「4.5トン級の超大型弾頭」を搭載した新型戦術ミサイル「火星11」系列の発射実験に成功したと発表した。弾頭重量が2倍に近いミサイルの実物を公開することで、北朝鮮が挑発する場合は報復するという明確なメッセージを送るとみられる。