【TV朝鮮】(アンカー)
韓国の検察は、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の元娘婿の特別採用疑惑捜査に関連し、ソウル市永登浦区楊坪洞の自宅について調べています。文前大統領の娘ダヘ氏が家を購入してから登記する過程、そして共有宿泊業をして得た収益の管理を青瓦台(大統領府)職員がしていた状況をつかみました。クォン・ヒョンソク記者の独自レポートです。
【グラフィック】李相稷元議員から「給与」→「給与」で家購入して共有宿泊業→売上金をタイに送金
(記者リポート)
文前大統領の娘ダヘ氏が所有していたソウル市永登浦区楊坪洞の住宅です。
ダヘ氏はタイに滞在していた2019年5月、7億6000万ウォン(現在のレートで約8200万円)でこの家を買いました。
検察では、ダヘ氏が購入契約後にタイに戻り、不動産登記手続きは当時の青瓦台のシン行政官が担当していたものと把握しています。
検察はシン元行政官が代理人として書かれた書類も確保したとのことです。
検察では、ダヘ氏が楊坪洞の住宅を共有宿泊業者として運営して得た収益を、ヤン元青瓦台行政職員がダヘ氏にあてて3回送金していたこともつかんでいます。
青瓦台元職員のヤン氏は文前大統領の妻・金正淑(キム・ジョンスク)夫人がひいきにしているデザイナーの娘で、青瓦台特別採用疑惑が持たれています。
(尹健永〈ユン・ゴンヨン〉議員=共に民主党=3日、SBSラジオ『キム・テヒョンの政治ショー』で発言)
「労働の対価として給与を受け取ったこと、婿が給与を受け取ったことが、なぜ義父に責任を取れという、そういう経済共同体になるのか、よく分かりません」
検察では、李相稷(イ・サンジク)元議員=共に民主党=が実質的なオーナーだったタイの格安航空会社(LCC)から受け取った給与を、ダヘ氏が楊坪洞の住宅購入に使ったとみており、この家を文前大統領が受け取った「変形された犯罪収益」ではないかと疑っています。
文前大統領側は、反論を求めるTV朝鮮の取材要請に答えませんでした。
検察は当時の資金の出どころや取引明細を確認するため、近くダヘ氏に出頭を求める方針です。TV朝鮮、クォン・ヒョンソクがお伝えしました。
(2024年9月19日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)