【NEWSIS】打者に専念している大谷翔平(30)=ロサンゼルス・ドジャース=だが、ポストシーズンに投手として出場できるだろうか。米紙ロサンゼルス・タイムズは13日(韓国時間)、大谷をポストシーズンのリリーフ投手に起用すべきだという主張の記事を掲載した。
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同紙は「大谷はマウンドで投球練習をしており、数週間以内に同じドジャースの打者を相手に投げる予定だ。まだ先発投手として登板することはできなくても、10月にはときどき登板して、3つのアウトを取ることができる状態にはなるだろう」と報じた。
そして、「最高の投手に最高の瞬間を託したくはないのか?」と強調した。「大谷をポストシーズンに登板させてはならない理由は無数にあるが、登板させるべき唯一の理由ほど重要なものはない。彼はドジャースを優勝パレードに導くことができる」と書いた。
大谷という確実なブルペン投手がいれば、いっそう優勝の可能性が高まるという意味だ。
今やスーパースターとして君臨している大谷は、現代の野球では不可能と思われた「投打の二刀流」で米大リーグを席巻した。
しかし昨年末、肘の手術を受け、今年は打者としてのみ出場している。
投手としてのリハビリは大詰めを迎えている。11日にブルペンで投球した際は手術後で最も多い20球を投げた。
現在のリハビリのペースなら、ポストシーズンが行われる来月ごろには短いイニングを消化するリリーフ登板くらいはできる、というのが同紙の見方だ。
同紙はその上で、大谷がリリーフ投手として登板して日本が優勝を果たした2023年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に注目した。この時、日本代表として出場した大谷は米国との決勝戦でリリーフ登板し、マイク・トラウト=ロサンゼルス・エンジゼルス=を三振に仕留め、日本の優勝を決定づけた。
同紙は「身体的に可能で、既にやり遂げて成功したこともある。優勝をどれだけ切実に望んでいるかを考えれば、(大谷には)明らかに投げる意志があるだろう」と予想した。
これに対して、ドジャースの指揮官は可能性を完全には否定しなかったが、その確率は事実上低いと語った。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「絶対にないとは言わない。100%(可能性を)閉ざすことはない」と言った。
その上で、「私が映画の台本を書いたり、本を書いたりするとしたら、リハビリ中の大谷が登板して、最後の瞬間に投球をするのは当然のことだ。だが、問題は現実的に見て、大谷が1年以上マウンドで投球していないということだ。もし大谷が投げて失敗したら、ケガをする可能性がある。そうする価値はないと思う」と、実際に登板する確率は極めて小さいことを強調した。
ドジャースは今シーズン開幕前、大谷と10年・7億ドル(当時のレートで約1015億円)の超大型契約を結んだ。リハビリ中の大谷が無理な起用で再び故障し、マウンド復帰がさらに遅れることになれば、ドジャースとしては非常に大きな損害だ。
ドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長も「このテーマは我々にとってまだ考慮すべき段階ではない。大谷はリハビリ中だ」と言った。
しかし、同紙は「彼は大谷だ。彼は何でもできる」と、「ユニコーン(たぐいまれな存在)」のような大谷ならチームを救う投手の役割も可能だと書いた。
今年は投手を休業している大谷だが、打者としての存在感を十二分に発揮しており、大リーグ史上初の50本塁打-50盗塁に挑んでいる。13日までで47本塁打-48盗塁を記録しており、あと3本塁打と2盗塁を追加すれば、前人未到の「50-50」を達成することになる。
キム・ジュヒ記者