李種培(イ・ジョンベ)国会議員(国民の力)が金融監督院から提出を受けた「年代別カード会社リボルビング残高・延滞率」資料によると、韓国の専業クレジットカード会社8社でリボルビング払いを利用した会員のうち29歳以下の延滞率は昨年末現在で2.2%だった。年代別では、20代より延滞率が高い年代は60代以上(2.6%)のみだった。リボルビング払いはカード利用代金の少なくとも10%だけを先に返済し、残りは来月以降に繰り越して返済するものだ。カード利用代金の返済が困難な利用者が当面の延滞を防ぐために用いる。
■20代の個人再生 申し立て、1年で45%増
借金が膨らんだ20代が裁判所に個人再生を申し立てるケースも毎年増えている。昨年、個人再生手続きを担当するソウル回生裁判所では、20代による申し立て件数がは3278件となり、前年(2255件)に比べ45%増えた。2021年(1787件)と比べると83%の増加となる。
個人再生を申し立てた人のうち20代の割合は2021年上半期には10.3%だったが、昨年末には17%に上昇した。回生裁は「最近は仮想通貨、株式投資など20代の経済活動領域が拡大した結果だ」とみている。
生活苦で借金を背負った青年も少なくない。ソウル市福祉財団青年同行センター(ソウル金融福祉相談センター)の調査によると、昨年個人再生を申し立てた満29歳以下の青年のうち59%が初めて借金をした原因として「生活費のため」と答えた。「住居費」(18%)「詐欺被害」(12%)、「学資」(10%)といった回答もあった。
中央大経済学部の李正熙(イ・ジョンヒ)教授は「若い時期に信用スコアが低下し、正常な経済活動が難しくなれば、結局は個人と社会の両方に悪循環として作用する。青年が望む良質の働き口や、彼らが再起できる制度的支援などが社会に十分に提供されるべきだ」と指摘した。
ハン・イェナ記者