【TV朝鮮】(アンカー)
韓国軍が、前方地域をはじめ各部隊に設置している警戒用監視カメラおよそ1300台を突然撤去しました。中国製のパーツが出てきて情報流出の懸念があるというのが理由で、これまで絶えず提起されていた「監視カメラハッキング疑惑」は根も葉もない話ではありませんでした。対策の整備が急務と見られます。チャ・ジョンスン記者がお伝えします。
【グラフィック】根も葉もない話ではなかった「韓国軍警戒用監視カメラハッキング疑惑」
(記者リポート)
国防部(省に相当)は先月、韓国国内の特定企業が納品した警戒用監視カメラについて、全数調査を指示しました。
主要パーツの一部が中国産で、監視カメラの撮影した映像情報が外部に流出しかねないという懸念が提起されたからです。
陸・海・空軍は、駐屯地や訓練場に設置された監視カメラおよそ1300台を探し出し、最近全て撤去したことが分かりました。
今回の件に先立ち2020年にも、海岸警戒用監視カメラが韓国製を装った中国製であることが判明し、韓国軍が緊急点検を行ったところ、中心的なパーツから中国のサーバーとつながる悪性コードが見つかり、軍事機密である映像情報がいわゆる「バックドア」を通して流出する懸念が出てきました。
(朴魯声〈パク・ノヒョン〉/高麗大学法学専門大学院名誉教授)
「カメラで撮った映像に遠くから、例えば第三者だとかどこか第三国だとかからアクセスできるんです」
今回撤去された監視カメラの場合、インターネット網と連結されておらず、情報流出の事例は見つかっていないことが分かりました。
韓国軍がセキュリティー上脆弱(ぜいじゃく)なパーツをきちんと判別できなかったせいで、監視カメラを撤去したり設置し直したりする状況が起きた、という指摘が出ています。TV朝鮮、チャ・ジョンスンがお伝えしました。
(2024年9月11日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)