◇与野党・医療界の協議体設置が難航 秋夕前の発足困難に
大学医学部の定員を大幅増員する韓国政府の方針に反発し、研修医らが医療現場を離脱するなどの混乱が続いている問題で、与党が主導する与野党、医療界、政府による協議体の発足が難航している。今週末からの秋夕(チュソク、旧暦8月15日)連休前に協議体を発足させて解決の糸口をつかみ、国民の不安を和らげるというのが当初の構想だったが、現状では秋夕前の発足は難しくなったとの見方が大勢だ。医療界抜きで協議体を発足させる「見切り発車」について、最大野党「共に民主党」は意味のない対話には参加しないとの立場を示しており、与党幹部も政界と政府だけが集まって議論することに大きな意味はないとの立場を示している。
◇「患者が死んでも何も感じない」 非倫理的投稿に捜査依頼へ
医師や医大生が参加するオンラインコミュニティーで、「(患者が)病院をたらい回しにされて死んでも何も感じない」などと非倫理的な発言があったことが明らかになり、政府は警察に捜査を依頼することを決めた。政府と医療界などによると、若手医師を中心とするオンラインコミュニティーの「メディスタッフ」には近ごろ、医療現場の混乱を巡って国民を「犬豚」などとさげすむ発言が相次いで投稿されている。これを受け、保健福祉部は警察に投稿者の捜査を依頼する方針だ。
◇佐渡金山労働者の追悼式 9月は困難=外相
趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官は国会外交統一委員会で、朝鮮半島出身者が強制労働させられた新潟県の「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を巡り、日本が開催を表明した労働者らの追悼式について、「自民党総裁選もあり、政治的なことも考慮されているのではないかと思う」と述べ、9月中の開催は困難との認識を示した。追悼式は当初、9月にも開かれると予想されていた。
◇キンパなど外食メニュー3品目 先月値上がり
韓国消費者院の価格情報総合ポータルサイトによると、ソウルで代表的な外食メニュー8品目のうち、キンパ(韓国のり巻き)の価格は7月の3462ウォン(約365円)から先月は3485ウォンへと0.7%値上がりした。麺料理のカルグクスは9231ウォンから9308ウォンに、ビビンバも1万885ウォンから1万962ウォンに値上がりした。これらの3品目の価格は7月まで横ばいを維持していた。ソウルでは物価上昇により外食メニューの価格が上昇を続け、ジャージャー麺は昨年9月に7000ウォン台に上がり、キムチチゲ定食は昨年12月に8000ウォン台となった。カルグクスの価格は1月に9000ウォン台に値上がりした。